孤独な遺跡の守護者

守りたい気持ちが強すぎて世界との間に壁を築く、信念型の隠遁者

霧に沈む遺跡大陸

あなたの異世界

外の光すら届かない濃密な永遠の霧の中、五十歳の孤独な古代神殿の番人として目を覚ましたあなた。あなたが守っているのは、ただの祈りの場ではありませんでした。世に知られた瞬間、大陸全土に階級革命が勃発しかねない、古代都市の黙示録が封印された禁断のアーカイブだったのです。その破滅的な真実を知るのはあなただけ。ゆえにあなたの使命感は、もはや宗教的な狂気に近いものでした。

ある日、古代の封印魔力を強奪しようと暗黒結社が神殿へ攻め込んできました。しかし不屈の精神力と結界術を備えたあなたにとって、その程度の侵入者はあくびが出るほどの雑魚でしかありません。あなたは杖を床に打ちつけ、キマりすぎるセリフを唱えました。

「この霧を越えて禁断の知恵を求めるというなら、我が骨と肉を削って編んだ絶対浄化結界をまず越えてみせよ」

絢爛たる神聖結界が発動し、結社は魔力の一片も残さず綺麗さっぱり蒸発しました。神官たちも周辺の部族民も、あなたを「神の代理人」と呼んで惜しみない賛辞を送りました。

ですが、褒められて調子に乗る代わりに結界の壁をさらに高く積み上げたことが、悲劇の始まりでした。神殿の秘密を完璧に守り抜くという使命感に酔いしれたあなたは、結界の浄化フィルターを最大まで引き上げ、霧の中に入ってくるすべての生命体を無差別に遮断・浄化しはじめたのです。

帝国の郵便配達人も、魔石宅配便のドライバーも、果ては定期的に来ていた神殿の浄化槽清掃業者まで、まとめて弾き飛ばされました。

ひと月が過ぎ、浄化槽が逆流して神殿全体に涙が出るほどの悪臭が漂いはじめた頃、結界の外で地団駄を踏んでいた村長がメガホンを握って叫びました。

「守護者のじいさん! せめてバキュームカーの運転手さんだけでも通してくれ! そのうち窒息して死ぬぞ!」

あなたは鼻にティッシュを詰め込んだまま、結界越しに断固として言い放ちました。

「不許可だ」

「マジで臭いのほうで先に腐って死ぬって言ってんの!」

「ならば壮絶に窒息して死のう。神殿の機密が漏れるより、老いぼれ一人が汚物の匂いの中で散るほうが安上がりだからな」

手紙も、宅配も、来訪者も途絶え、凄まじい臭いだけが漂う神殿で、あなたは今日も気丈に24時間の厳戒態勢を敷いています。世界は神殿に何があったのかを最後まで知ることはなく、あなたは浄化槽が破裂しようがどうしようが秘密を守り抜いたという事実に、深い平穏を感じています。

アドバイス

折れることのない崇高な信念と完璧主義は偉大ですが、壁を高く築きすぎると世界から隔離され、最後は自分の浄化槽が破裂します。善良な訪問者と宅配ドライバーには、結界の扉を少し開けて話をしてみましょう。

このテストの結果は娯楽を目的としたコンテンツであり、医学的・心理学的な診断や専門的な助言ではありません。

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