孤独な賞金稼ぎ

見栄に生き見栄に死ぬ、重症のドラマクイーン

辺境の荒野

あなたの異世界

四十二歳の孤独な賞金稼ぎとして、荒れ果てた荒野で目を覚ましたあなた。所属も名前もなく、ただ野生の感覚だけで魔獣を狩るあなたを、人々は「荒野の一匹狼」と呼びました。あなたはその中二感あふれる異名が骨の髄まで気に入ってしまい、本物の野生の狼を一匹おやつで釣って手なずけ、連れ歩くようになりました。毎晩エサをやるたびに噛まれ引っかかれながらも、ただ月明かりの下のツーショット映えのためだけに、狼専属の執事役を買って出たのです。

ある日、辺境の要塞村が巨大魔獣「キング・デス・スパイダー」の襲撃を受け、陥落の危機に瀕しました。あなたはすぐに飛び込まず、村の裏山の岩の上に立って風の角度と月光の照度を綿密に計算しました。

『あの角度からコートの裾を45度で翻して逆光を浴びれば、俺のシルエットが最も致命的かつ英雄的に映えるはずだ』

完璧なタイミングで宙から強襲したあなたは、比類なき感覚で魔獣の首を一刀のもとに刎ねました。驚愕と感動に濡れた村長と住民たちが押し寄せ、黄金の袋を差し出して村長職まで打診しようとします。しかし筋金入りの見栄っ張り病が発症したあなたは、金袋を押し返して寂しげな微笑を浮かべました。

「感謝は結構だ。この荒野に血を撒くのは……ただの我が宿命にすぎん」

あなたはコートをはためかせ、夕日に向かって孤独に歩き出しました。きっかり十歩目までは、映画の主人公そのものでした。

ですが十一歩目、腹の底から雷鳴のごとき「ぐぎゅるるるる——!」という悲鳴が響き渡りました。残った食糧はカビの生えた干し肉が半切れ。次のオアシスの村までは三日の道のり。飢え死にしながら決める見栄など犬死にでしかない、という痛烈な現実が脳天を直撃しました。

あなたは襟をぴんと立てたまま180度ターンし、ずんずんと歩いて戻ってきました。そしてあごを突き上げた高慢な表情のまま、村長の鼻先へ手のひらをずいと差し出しました。

「……領収書の処理に来た」

村長はこみ上げる笑いをこらえて肩をぶるぶる震わせながらゴールド小切手を渡し、あなたは名前の代わりにクールに狼の肉球スタンプをドンと押してやりました。あなたは今も闇の中へ消えていく孤独な狼ですが、これからは見栄を張る前に、まず着手金の入金確認を徹底しています。

アドバイス

見栄に生き見栄に死ぬ美学も、腹が満たされてこそ維持できるものです。飢え死にしながら張る格好つけは、ロマンではなくただの貧困です。もらうものはきっちりもらってから、格好つけましょう。

このテストの結果は娯楽を目的としたコンテンツであり、医学的・心理学的な診断や専門的な助言ではありません。

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